葵祭では、お祭りの顔となる斎王代が毎年用意されることになりますが、

選考方法や費用が発生する点で、珍しいお祭りとなっています。

 

この葵祭の斎王代を選考方法により、お金に裕福な家庭の女性が選ばれることになりますが、

その諸々の内容について紹介していきたいと思います。

葵祭における斎王代とは。

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出典 http://gimonkaiketsu.com

 

葵祭ではヒロインとして斎王代という役職が用意されています。

 

「斎王」は、加茂神社に巫女(御杖代)として使えるために

皇室から差し出された内親王のことを指します。

 

かつては京都の女性が選考として選ばれていましたが、

現在では未婚、独身であれば、どの都道府県に住んでいる女性でも対象となっています

(ただし京都出身者でないと厳しい)。

 

斎王代となった女性は、禊を済ませたのちに、

五衣裳唐衣(いつつぎぬものからぎぬ)となる十二単(じゅうにひとえ)の大礼服装

をまとい、かつ白塗りの化粧及びお歯黒をつけることになります。

 

かつて平安時代の貴族の美人に相当する人の化粧となりますが、

その再現となるのがこの斎王代となっています。

 

斎王代の費用やお金について。

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出典 http://www.urasenke.or.jp

 

斎王代ですが、かつては一般公募やオーディションではなく、

お祭りにかかる費用を負担できる人を対象として推薦で決められていました。

 

その額は、数千万円とされています。

 

詳細な額は判明していないものの、1000~2000万ではなく、

3000~4000万はかかるのではないかと想像します。

 

このお金を費用とする内訳ですが、

前述の十二単となる五衣裳唐衣を新調するのに数百万円、

上賀茂、下鴨神社で行われる「路頭の儀」に数千万円、

関係者の心づけ、神社の奉納料なども加わっているようです。

 

斎王代の選考方法について。

 

斎王代の具体的な選考方法についてですが、

まずは前述の費用を工面できる人であり、

かつ京都にゆかりのある人物でなければなりません。

 

ゆかりがあるということで、京都で商売を成功させた

文化人、芸能人、事業家のお嬢さん(主に20代)が主な対象で、

また日本舞踊や茶道、華道といった伝統ある文化を身に付けたことも

条件として加えられており、市民でありながら一般市民では

到底手の届かない位置にあるのがこの斎王代と言えるでしょう。

 

斎王代のお役目について。

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出典 http://www.shikoku-np.co.jp

 

斎王代に抜擢された、名家の御令嬢ですが、

上賀茂神社で5月4日10時から斎王代禊の儀を執り行うことになります。

 

この儀では、葵祭の女人列に参加する40名ほどの女性と斎王代が

御手洗池に手を浸して身を清めることになります。

 

なお毎年開催される神社が異なり、偶数年では上賀茂神社、

奇数年では下鴨神社になっています。

 

そして5月15日の葵祭の本番にて、斎王代列の斎王代役として

供奉者にかつがれた腰輿(およよ)に乗って参向することになります。

 

この葵祭は、7月の祇園祭、10月の時代祭と合わせて、

京都三大祭りとして呼ばれている有名なお祭りとなります。

 

京都生まれの女性であれば、一度は葵祭の斎王代になっていみたいと

夢見るかと思いますが、現実は非情で、

裕福な家庭でかつ才色兼備な女性でなりません。

 

ちょっと残念で世知辛い気もしますが、

伝統ということでやむを得ないことになりましょうか。